FRP工法協会
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1)  FRP内面補強工法の熱硬化工法および光硬化工法によって施工された補修箇所の経年劣化状況を、TVカメラ調査により確認し、必要があれば工法の改善に資することを目的とする。
2)  補修材の耐久性および耐久年数についての調査をする。
3)  調査地域を限定せず全国的に行い、施工地域差の有無を調査する

1)  調査箇所は現場を限定しない方法とし、追跡調査の許可が得られる自治体とした。
2)  調査区域は、東北地区、関東地区、中部地区、四国地区、九州地区の5地区とした。

  @ 東北地区
調査現場 施工年 工 法 経 年 調査箇所
1現場 平成11年 熱硬化 5年 14

A 関東地区

調査現場 施工年 工 法 経 年 調査箇所
1現場 平成14年 光硬化 2年 6

B 中部地区

調査現場 施工年 工 法 経 年 調査箇所
1現場 平成5年 熱硬化 11年 10
平成9年 熱硬化 7年 16
平成12年 光硬化 4年 4
平成13年 光硬化 3年 8
平成14年 光硬化 2年 2

C 四国地区

調査現場 施工年 工 法 経 年 調査箇所
1現場 平成10年 光硬化 6年 25

D 九州地区
調査現場 施工年 工 法 経 年 調査箇所
1現場 平成10年 光硬化 6年 19

1)  調査対象管きょを高圧洗浄し、その後TVカメラ調査により写真撮影した。
2)  撮影されたビデオテープ、写真により評価・判定した。

1)  熱硬化
熱硬化工法で施工された39箇所の調査結果は、経年5年、7年、11年経過していても、補修目的である浸入水対策は十分に保持されており、端部の樹脂ばり、一部ガラスクロスの布目・変色が見られるが、強度や機能上問題はないと判断される。またその他の事項については、別紙総括表のごとく十分な耐久性があることが本追跡調査により確認された。

2)  光硬化工法
光硬化工法で施工された65箇所の調査結果は、経年2年、4年、5年経過していても、補修目的である浸入水対策は十分に保持されており、一部ガラスクロスの布目が見られるが、強度や機能上異常はないと判断される。またその他の事項については、別紙総括表のごとく十分な耐久性があることが本追跡調査により確認された。

3)  熱硬化、光硬化工法による品質、出来型、耐久性について
本追跡調査により、FRP内面補強工法の硬化方法(熱・光硬化)の違いによる品質、出来型、耐久性等は何ら相違ない状態と確認される。特に耐久性について、熱硬化工法による補修箇所で施工後11年経過している材料についても何ら変化は見られず、十分な耐久性があることが本調査により確認された。また光硬化工法はまだ実施工10年は経過していないため、今後も継続調査をして確認する必要があるが、両工法に使用している樹脂および補強繊維の材質は同質であり耐久性は同じと考察される。また、施工時に発生した樹脂ばり部は、補修材の端部を保護し既設管に圧着している。補修材の摩耗現象は見られず、樹脂の耐久性・施工性の高いことが確認された。

4)  地域差による施工管理について
本追跡調査は、全国の5地区において調査を行ったが、調査現場は当協会の各会員が施工した現場であり、その各会員による施工管理、施工技術差は見られず、品質、出来型、耐久性、同一基準で施工されていることが確認された。

5)  追跡調査総括表
  熱硬化工法 光硬化工法
本管補修 一体型補修 本管補修 一体型補修 現場含浸型
調査現場数 3現場 2現場 4現場 4現場 1現場
調査箇所数 23箇所 16箇所 50箇所 9箇所 6箇所
既設管径 Φ250〜Φ350 Φ250 Φ200〜Φ250 Φ250〜Φ300 Φ250・Φ300
既設管種 ヒューム管 ヒューム管 ヒューム管 ヒューム管 陶管
施工年 平成5・11年 平成9年 平成11〜13年 平成11〜14年 平成14年
経年 11年・5年 7年 5〜3年 5〜2年 2年
調


剥離 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし
ハガレ 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし
浸入水 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし
クラック 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし
その他 異常なし
樹脂ばり見られる
一部変色あり
異常なし
布目が見られる
異常なし
樹脂ばり見られる
異常なし 異常なし
(光ファイバー箇所)

1)  東北地区
@ 調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成16年6月 Φ200、Φ250 8スパン ヒューム管 平成11年 5年
350mm

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 浸入水 (B) 14箇所 本管 13 1.0 〜 3.6m
クラック (A) 一体型 1

A 調査結果
TVカメラ調査により、8スパン14箇所の全施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補強工法による施工箇所は、経年5年後においても、異常は検知されず、当初の目的を維持している。
また、補修材の端部には施工時に発生した樹脂ばり(余剰樹脂がはみ出たもの)が見られるが補修材の端部を保護し安定した状態である。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし 樹脂ばりあり

B 調査写真

φ200 (HP) 補修箇所 (浸入水B、クラックA) 熱硬化

φ250 (HP) 補修箇所 (木根侵入A、浸入水B) 熱硬化

φ350 (HP) 補修箇所 (クラックB、浸入水B) 熱硬化

2)  関東地区
@ 調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成16年6月 Φ250 4スパン 陶管 平成14年 2年
Φ300

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 クラック (A) 6箇所 本管 6 2.5m

A 調査結果
本調査箇所は、既設管(陶管)に光ファイバーケーブルが架設された状態で、本管の部分補修をFRP内面補強工法(光硬化)で施工し、かつ低温度現場含浸型樹脂(MC-700A)を使用した補修箇所の2年後の状態をTVカメラ調査した結果は、施工直後の状態と変わりなく良好な状態を維持している。
低温度現場含浸型樹脂は、硬化発熱温度が光ファイバーケーブルに影響のない60℃以下であり、補修目的は既設管のクラック(A)、目地隙間(A)箇所であるが、光ファイバーケーブルを樹脂で包み、ケーブルおよび架設アンカー部の防護ともなっている。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 光ファイバーC 架設状況
異常なし 異常なし なし なし なし 施工上端部に樹脂が多くなる

【補修 No.2】 補修箇所

φ250 (陶管) 補修前 (クラックA)

補修直後 (低温度現場含浸型樹脂) 光硬化

施工2年後の調査状況

【補修 No.6】 補修箇所

φ300 (陶管) 補修前 (目地隙間A)

施工直後 光硬化

施工2年後の調査状況

3)  中部地区(1)
@ 調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成16年6月 Φ250 1スパン ヒューム管 平成5年 11年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 浸入水 (B) 10箇所 本管 10 1.0 〜 3.6m

A 調査結果
Φ250mmヒューム管の目地よりの浸入水対策として、平成5年度にFRP内面補強工法(熱硬化)により補修した全目地部のTVカメラ調査の結果は、経年11年を経過していても、止水性能およびFRP表面状況(樹脂摩耗等)に変化は見られず、FRP施工物の高い耐久性が検証される。
また、表面に部分的変色が見られるものの、機能を妨げる状況ではないと考察される。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし 一部変色

φ250 (HP) 補修箇所 (浸入水B) 熱硬化

φ250 (HP) 補修箇所 (浸入水B) 熱硬化

4)  中部地区(2)
@ 調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成16年6月 Φ250 5スパン ヒューム管 平成9年 7年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
光硬化 浸入水 (B) 16箇所 本管 1 2.0m
熱硬化 一体型 15

A 調査結果
Φ250mm、本管と取付管接合部の浸入水対策として、平成9年度にFRP内面補強工法(熱硬化)一体型により補修した接合部をTVカメラ調査した結果は、経年7年を経過していても止水性能およびFRP表面状況(樹脂摩耗等)は変化は見られず良好な状態を維持している。また、既設不良接合部に一体型が施工され、良好な施工状態を維持している。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし なし

φ250 (HP) 補修箇所 (浸入水B) 光硬化

φ250 (HP) 一体型補修箇所 (浸入水B) 熱硬化

5)  中部地区(3)
@ 調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成16年6月 Φ250 1スパン ヒューム管 平成12年 4年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
光硬化 浸入水 (B) 4箇所 本管 1 2.0m
一体型 3

A 調査結果
Φ250mm、本管と取付管接合部の浸入水対策として、平成12年度にFRP内面補強工法(光硬化)一体型により補修した接合部をTVカメラ調査した結果は、経年4年を経過していても止水性能およびFRP表面状況(樹脂摩耗等)は、変化は見られず良好な状態を維持している。また、本管部分補修箇所についても同様な結果である。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし 一部変色

φ250 (HP) 補修箇所 (浸入水B) 光硬化

φ250 (HP) 一体型補修箇所 (浸入水B) 光硬化

6)  中部地区(4)
@ 調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成16年6月 Φ250 1スパン ヒューム管 平成13年 3年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
光硬化 浸入水 (B) 8箇所 本管 7 2.5m
一体型 1

A 調査結果
Φ250mm、本管部分の浸入水対策として、平成13年度にFRP内面補強工法(光硬化)により本管および取付管接合部を一体型補修した箇所をTVカメラ調査した結果は、止水性能およびFRP表面状況(樹脂摩耗等)は、変化は見られず良好な状態を維持している。また、端部の樹脂が補修材端部を防護し安定した状態を維持している。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし なし

φ250 (HP) 補修箇所 (浸入水B) 光硬化

7)  四国地区
@ 調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成16年6月 Φ250 13スパン ヒューム管 平成10年 5年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
光硬化 浸入水 (C) 25箇所 本管 24 1.2 〜 2.4m
クラック (C) 一体型 1

A 調査結果
13スパン25箇所の施工物について調査を行ったが、剥離・ハガレ等の異常は見られず、また浸入水の補修箇所についても、止水の効果が出ており良好な状態である。
FRP補修材は白色に見えるが、既設ヒューム管と同色なので、樹脂が変色したものではないと考察される。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし なし

φ250 (HP) 補修箇所 (浸入水C) 光硬化


φ250 (HP) 補修箇所 (クラックC) 光硬化

8)  九州地区
@ 調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成16年6月 Φ250 1スパン ヒューム管 平成11年 5年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
光硬化 浸入水 (C) 19箇所 本管 17 2.0m
クラック (C) 一体型 2

A 調査結果
1スパン19箇所の全目地部の施工物について調査を行ったが、剥離・ハガレ等の異常は見られず、また浸入水の補修箇所についても止水の効果が出ており良好な状態を維持している。端部樹脂が圧着・接着されて、材料端部を防護し安定した状態である。
表面のガラス布目が見られるが、ガラスクロスと不織布によって樹脂が含浸され、規定厚み(マニュアル上)を確保されているので、物性強度の問題はない。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし 樹脂ばりあり

φ250 (HP) 補修箇所 (クラック、浸入水C) 光硬化

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