FRP工法協会
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1)  管理自治体の承諾を得て、FRP内面補強工法(熱硬化工法、光硬化工法)により施工された本管部・取付管接合部の部分補修箇所、取付管ライニング材の経年劣化について、TVカメラ調査により確認し、管理自治体担当部所に報告書を提出する。
2)  施工年度を確認し補修材の耐久性および耐用年数について調査する。
3)  調査地域を全国的に行い熱硬化・光硬化工法および施工地域差の有無を調査する。
経年劣化については前回調査(平成18年 報告書公開)施工材料を切り取って公的機関で物性試験を行い、問題のないことを確認している。

1)  平成20年7月1日 〜 平成20年10月30日

1)  調査対象管きょを高圧洗浄し、その後TVカメラ調査によりビデオ・写真撮影し評価判定する。

1)  調査箇所は本TVカメラ追跡調査の承諾を得られた自治体の現場を対象とした。
2)  調査地区は、下記の8地区(8市町村)となった。
 
@ 北海道地区 (札幌市)
調査箇所 工法 施工年度 経年 調査箇所 調査数
3現場 熱硬化 平成15年度 5年 本管部 5
平成16年度 4年 本管部 14
平成16年度 4年 接合部 2

A 東北地区 (岩手県岩手郡滝沢村)
調査箇所 工法 施工年度 経年 調査箇所 調査数
1現場 熱硬化 平成17年度 3年 本管部 25
接合部 6

B 関東地区 (新潟市)
調査箇所 工法 施工年度 経年 調査箇所 調査数
3現場 熱硬化 平成11年度 9年 本管・接合部 4
平成12年度 8年 本管・接合部 13
光硬化 平成12年度 8年 取付部 7

C 中部地区 (愛知県豊明市)
調査箇所 工法 施工年度 経年 調査箇所 調査数
1現場 熱硬化 平成5年度 15年 本管部 10

D 関西地区 (神戸市)
調査箇所 工法 施工年度 経年 調査箇所 調査数
1現場 光硬化 平成12年度 8年 取付部 81
4現場 光硬化 平成13年度 7年 本管部 43
取付部 96
4現場 光硬化 平成14年度 6年 本管部 32
取付部 44
1現場 光硬化 平成15年度 5年 本管部 14
取付部 10

E 中国地区 (鳥取市)
調査箇所 工法 施工年度 経年 調査箇所 調査数
1現場 熱硬化 平成11年度 9年 本管部 29
接合部 11

F 四国地区 (松山市)
調査箇所 工法 施工年度 経年 調査箇所 調査数
1現場 光硬化 平成11年度 9年 本管部 23
接合部 1

G 九州地区 (宮崎市)
調査箇所 工法 施工年度 経年 調査箇所 調査数
1現場 熱硬化 平成11年度 9年 本管部 16
接合部 3

  平成20年度の追跡調査は全国8地区を計画し、事前に自治体より本調査の承諾を得られた8市町村22現場、総計489箇所のTVカメラ調査を実施した結果は、総括表に示す通り補修材料に異常は全く見られず、数箇所に施工上の問題と考えられる異常個所が確認された。
特に中部地区(豊明市)の補修現場は、平成5年に浸入水対策で施工された工事で、平成16年度のTVカメラ調査と同一現場・同一箇所を本年度再調査した結果は、別途地区別調査結果の通り補修材は全く変化・異常は見られず、当初目的の止水機能を十分に維持し、施工後15年の耐久性があることが実証された。
FRP内面補強工法の熱硬化工法138箇所、光硬化工法113箇所の調査結果は、総括表の通り、経年による補修材料・工法・地区による差異は全く見られず、施工的な不良箇所として2箇所の木根浸入・1箇所の浸入水跡が判明したが、本調査箇所数の99%については、当初目的の止水機能を十分に維持していることが確認された。
FRP光硬化取付管ライニング工法は、調査箇所238箇所のうち3箇所に材料のねじれ・部分的に座屈した箇所が判明したが、本調査箇所数の98%は異常はなくライニング管として、十分に機能を維持していることが確認された。

1)  異常箇所の対応
本TVカメラ調査で、異常個所が判明した補修箇所についてはすみやかに自治体に原因の解明と今後の対策を報告し、施工者・協会・メーカーが責任をもって対処することとした。

2)  今後の対応
本TVカメラ調査で、異常個所が判明した補修箇所については、協会・メーカー・施工者が連携して原因を究明し、トラブル事例として協会員全社に情報を共有するため報告書として配布すると共に、各地区で開催しているフォローアップ研修会等で会員技術者にKYK活動として、施工トラブルの防止を周知徹底することとする。

3)  追跡調査総括表
  熱硬化工法 光硬化工法 光硬化取付管
ライニング工法
本管部 接合部(一体型) 本管部 接合部(一体型)
調査現場数 10現場 11現場 6現場
調査スパン数 46 104
調査箇所数 112箇所 26箇所 50箇所 63箇所 238箇所
既設管径 Φ250〜Φ450 Φ250・Φ300 Φ250 Φ250 Φ150・Φ200
既設管種 ヒューム管 ヒューム管 ヒューム管 ヒューム管 陶管
施工年 平成5〜18年 平成11〜15年 平成11〜15年 平成11〜15年 平成12〜15年
経年 15年〜3年 9年〜5年 9年〜5年 9年〜5年 8年〜5年
調


剥離 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし
ハガレ 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし
クラック 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし
浸入水 異常なし 1箇所浸入水跡 1箇所浸入水跡 1箇所浸入水跡 異常なし
木根 異常なし 異常なし 1箇所浸入 1箇所浸入 異常なし
その他 経年15年の材料
異常なし
経年9年の材料
異常なし
経年9年の材料
異常なし
経年9年の材料
異常なし
3箇所の部分座屈
(閉塞なし)

1)  北海道地区 (札幌市内)
@ TVカメラ調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成20年8月 Φ250 1スパン ヒューム管 平成15年 5年
Φ300 1スパン 平成16年 4年
Φ400 4スパン 平成16年 4年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 クラック 19箇所 本管部 1.25 〜 3.1m
浸入水 2箇所 接合部

A 調査結果
TVカメラ調査により、6スパン21箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の熱硬化工法による施工箇所は、経年4・5年後においても異常は検知されず、当初の補修目的を十分維持している。
また、取付管接合部を本管一体型補修材による部分補修が施工された箇所に1部浸入水跡が見られるが、現状浸入水もなく良好な施工状態を維持している。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし 浸入水跡あり

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年4年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(取付管接合部) 熱硬化 経年5年
 
一体型施工 (浸入水跡)   取付管 側視
取付管口 側視

φ300mm (HP) ・φ400mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年4年
 

2)  東北地区
@ TVカメラ調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成20年9月 Φ250 6スパン ヒューム管 平成17年 3年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 クラック 25箇所 本管部 1.60 〜 3.00m
浸入水 6箇所 接合部

A 調査結果
TVカメラ調査により、6スパン31箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の熱硬化工法による施工箇所は、経年3年後においても、異常は検知されず、当初の補修目的を十分維持している。
また、取付管接合部に本管一体型補修材による部分補修が施工された箇所においても、良好な施工状態を維持している。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし なし

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年3年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年3年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(取付管接合部) 熱硬化 経年3年
 
 

3)  関東地区
@ TVカメラ調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成20年7月 Φ300 1スパン ヒューム管 平成11年 9年
Φ400 3スパン 平成12年 8年
Φ150、Φ200 5スパン 平成12年 8年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 浸入水 13箇所 本管部 1.50m
クラック 4箇所 接合部
光硬化 浸入水 7箇所  

A 調査結果
TVカメラ調査により、9スパン24箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の光・熱硬化工法による施工箇所は、経年8・9年後においても異常は検知されず、当初の補修目的を十分維持している。
また、取付管接合部に本管一体型補修材による部分補修が施工された箇所においても良好な施工状態を維持し、取付管ライニングにおいても異常は見られない。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし なし

φ400mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年8年
 

φ400mm (HP) 補修箇所(取付管接合部) 熱硬化 経年8年
 

φ300mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年9年
 

φ150mm (HP) ・φ200mm (HP) 取付管ライニング 光硬化 経年8年
 

4)  中部地区
@ TVカメラ調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成20年9月 Φ250 1スパン ヒューム管 平成5年 15年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 浸入水 (B) 10箇所 本管部 1.0 〜 3.6m

A 調査結果
平成16年度にTVカメラ調査による追跡調査を実施した箇所と同一箇所を本年TV調査を行い、FRP内面補強工法で施工した補修箇所は経年15年を経過していても、樹脂の摩耗、浸入水、木根の侵入等検知されず当初の補修目的を十分維持されていて、補修材に長期耐久性(経年15年)のあることが実証される。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし なし

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年15年
(平成16年6月 調査)
 
(平成20年6月 調査)
 

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年15年
(平成16年6月 調査)
 
(平成20年6月 調査)
 

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年15年
(平成16年6月 調査)
 
(平成20年6月 調査)
 

5)  関西地区
@ TVカメラ調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成20年9月 Φ150 81箇所 ヒューム管 平成12年 8年
Φ250 35スパン 平成13年 7年
Φ150 96箇所
Φ250 40スパン 平成14年 6年
Φ150 44箇所
Φ250 13スパン 平成15年 5年
Φ150 10箇所

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
光硬化 浸入水 27箇所 本管部 2.0 〜 2.5m
62箇所 接合部
231箇所 取付管

A 調査結果
TVカメラ調査により、本管部88スパン89箇所・取付管231箇所の施工箇所の調査結果は下記に示す通り、本管部1箇所、接合部1箇所(一体型補修箇所、帽子型補修除く)に木根等の侵入が確認されが、その他87箇所においては、異常箇所は見られず当初目的の機能を維持している。
また、取付ライニング管の異常箇所は3箇所確認され、材料のねじれ、部分的未硬化の座屈が確認されが、その他228箇所は異常なく当初目的の機能を維持している。

本管部 (27箇所)
補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし 1箇所侵入 なし 1箇所侵入 なし

接合部 (62箇所)
補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし 1箇所侵入 なし 1箇所侵入 なし

取付ライニング管 (231箇所)
補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし 3箇所不良

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 光硬化 経年7年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(接合部) 光硬化 経年7年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 光硬化 経年6年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(接合部) 光硬化 経年6年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(本管、接合部) 光硬化 経年6年
 
本管部 (木根侵入)
 
接合部 (材料端部より木根侵入)

φ150mm (HP) 補修箇所(取付管) 光硬化 経年7年
 

φ150mm (HP) 補修箇所(取付管) 光硬化 経年6・7年
 

φ150mm (HP) 補修箇所(取付管) 光硬化 経年5年
 
部分的 座屈・よじれ

6)  中国地区
@ TVカメラ調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成20年8月 Φ250 16スパン ヒューム管 平成11年 9年
Φ300

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 浸入水 29箇所 本管部 2.0 〜 2.8m
11箇所 接合部

A 調査結果
TVカメラ調査により、16スパン40箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の熱硬化工法による本管部および取付管接合部の補修材は、施工後9年経過しているが、樹脂の剥離、摩耗等見られず良好な状態を保持していて当初の補修目的を十分維持している。

φ250mm (HP) 補修箇所(木管部) 熱硬化 経年9年

φ250mm (HP) 補修箇所(接合部) 熱硬化 経年9年
 

7)  四国地区
@ TVカメラ調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成20年7月 Φ250 13スパン ヒューム管 平成11年 9年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
光硬化 浸入水 23箇所 本管部 2.0 〜 2.5m
1箇所 接合部

A 調査結果
TVカメラ調査により、13スパン24箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の光硬化工法による本管部および取付管接合部の補修材は施工後9年経過しているが、樹脂の剥離、摩耗等見られず良好な状態を保持して当初の補修目的を十分維持している。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし なし

φ250mm (HP) 補修箇所(本管部) 光硬化 経年9年
 
 

φ250mm (HP) 補修箇所(本管部) 光硬化 経年9年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(本管部) 光硬化 経年9年
 

8)  九州地区
@ TVカメラ調査内容
調 査 日 調査管径 調査スパン 管 種 補修年月 経年
平成20年7月 Φ250 13スパン ヒューム管 平成11年 9年

施工方法 補修目的 調査箇所 施工内容 土かぶり
熱硬化 浸入水 16箇所 本管部 2.0 〜 2.5m
3箇所 接合部

A 調査結果
TVカメラ調査により、13スパン19箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の熱硬化工法による本管部および取付管接合部の補修材は、施工後9年経過しているが、樹脂の剥離、摩耗等見られず良好な状態を保持して当初の補修目的を十分維持している。

補修材の剥離 ハガレ 浸入水 クラック 木根侵入 その他
異常なし 異常なし なし なし なし なし

φ250mm (HP) 補修箇所(本管部) 熱硬化 経年9年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(本管部) 熱硬化 経年9年
 

φ250mm (HP) 補修箇所(接合部) 熱硬化 経年9年
 


1)  浸入水および木根侵入について

・原 因
浸入水および木根侵入の原因は既設管きょ面と補修材に施工時、付着物の除去、管拡径圧力不足・浸入水の湧水等により、間隙が発生して起因したものと推測されます。
・対 策
施工「技能士」を対象とした諸研修会に於いて、トラブル事例報告として、KYK活動を実施し、「施工マニュアル」の遵守および現在、浸入水のある箇所での施工には、水膨潤性樹脂を使用した研修を行いトラブル防止対策をより徹底させて行きます。
2)  取付管ライニングの不良(ねじれ、部分座屈)箇所について

・原 因
不良箇所の発生原因は、施工上(反転速度)の管理不足および浸入水のある箇所(部分未硬化)での施工管理不足が起因したものと推測されます。
・対 策
平成19年度より取付管ライニングの施工については、取付管に特化した資格者「施工主任技能士」が常駐して施工する体制とし、施工機械所有会社の技術者に対して、技術検定を実施し「施工主任技能士」による施工管理体制の徹底指導を行い、トラブル防止対策としています。

「施工主任技能士」認定IDカード

 
平成19年度機械所有会社 研修会風景 (42社)

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