(2009〈平成21〉年7月〜10月) |
1) | 管理自治体の承諾を得て、FRP内面補強工法(熱硬化工法、光硬化工法)により施工された本管部・取付管接合部の部分補修箇所、取付管ライニング材の経年劣化について、TVカメラ調査により確認し、管理自治体担当部所に報告書を提出する。 | |
2) | 施工年度を確認し補修材の耐久性および耐用年数について調査する。 | |
3) | 調査地域を全国的に行い熱硬化・光硬化工法および施工地域差の有無を調査する。 | |
※ | 経年劣化については前回調査(平成18年 報告書公開)施工材料を切り取って公的機関で物性試験を行い、問題のないことを確認している。 |
1) | 平成20年7月1日 〜 平成20年10月30日 |
1) | 調査対象管きょを高圧洗浄し、その後TVカメラ調査によりビデオ・写真撮影し評価判定する。 |
1) | 調査箇所は本TVカメラ追跡調査の承諾を得られた自治体の現場を対象とした。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2) | 調査地区は、下記の8地区(8市町村)となった。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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平成20年度の追跡調査は全国8地区を計画し、事前に自治体より本調査の承諾を得られた8市町村22現場、総計489箇所のTVカメラ調査を実施した結果は、総括表に示す通り補修材料に異常は全く見られず、数箇所に施工上の問題と考えられる異常個所が確認された。 特に中部地区(豊明市)の補修現場は、平成5年に浸入水対策で施工された工事で、平成16年度のTVカメラ調査と同一現場・同一箇所を本年度再調査した結果は、別途地区別調査結果の通り補修材は全く変化・異常は見られず、当初目的の止水機能を十分に維持し、施工後15年の耐久性があることが実証された。 FRP内面補強工法の熱硬化工法138箇所、光硬化工法113箇所の調査結果は、総括表の通り、経年による補修材料・工法・地区による差異は全く見られず、施工的な不良箇所として2箇所の木根浸入・1箇所の浸入水跡が判明したが、本調査箇所数の99%については、当初目的の止水機能を十分に維持していることが確認された。 FRP光硬化取付管ライニング工法は、調査箇所238箇所のうち3箇所に材料のねじれ・部分的に座屈した箇所が判明したが、本調査箇所数の98%は異常はなくライニング管として、十分に機能を維持していることが確認された。 |
1) | 異常箇所の対応 本TVカメラ調査で、異常個所が判明した補修箇所についてはすみやかに自治体に原因の解明と今後の対策を報告し、施工者・協会・メーカーが責任をもって対処することとした。 |
2) | 今後の対応 本TVカメラ調査で、異常個所が判明した補修箇所については、協会・メーカー・施工者が連携して原因を究明し、トラブル事例として協会員全社に情報を共有するため報告書として配布すると共に、各地区で開催しているフォローアップ研修会等で会員技術者にKYK活動として、施工トラブルの防止を周知徹底することとする。 |
3) | 追跡調査総括表
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2) | 東北地区 @ TVカメラ調査内容
A 調査結果 TVカメラ調査により、6スパン31箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の熱硬化工法による施工箇所は、経年3年後においても、異常は検知されず、当初の補修目的を十分維持している。 また、取付管接合部に本管一体型補修材による部分補修が施工された箇所においても、良好な施工状態を維持している。
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3) | 関東地区 @ TVカメラ調査内容
A 調査結果 TVカメラ調査により、9スパン24箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の光・熱硬化工法による施工箇所は、経年8・9年後においても異常は検知されず、当初の補修目的を十分維持している。 また、取付管接合部に本管一体型補修材による部分補修が施工された箇所においても良好な施工状態を維持し、取付管ライニングにおいても異常は見られない。
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4) | 中部地区 @ TVカメラ調査内容
A 調査結果 平成16年度にTVカメラ調査による追跡調査を実施した箇所と同一箇所を本年TV調査を行い、FRP内面補強工法で施工した補修箇所は経年15年を経過していても、樹脂の摩耗、浸入水、木根の侵入等検知されず当初の補修目的を十分維持されていて、補修材に長期耐久性(経年15年)のあることが実証される。
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5) | 関西地区 @ TVカメラ調査内容
A 調査結果 TVカメラ調査により、本管部88スパン89箇所・取付管231箇所の施工箇所の調査結果は下記に示す通り、本管部1箇所、接合部1箇所(一体型補修箇所、帽子型補修除く)に木根等の侵入が確認されが、その他87箇所においては、異常箇所は見られず当初目的の機能を維持している。 また、取付ライニング管の異常箇所は3箇所確認され、材料のねじれ、部分的未硬化の座屈が確認されが、その他228箇所は異常なく当初目的の機能を維持している。 本管部 (27箇所)
接合部 (62箇所)
取付ライニング管 (231箇所)
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6) | 中国地区 @ TVカメラ調査内容
A 調査結果 TVカメラ調査により、16スパン40箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の熱硬化工法による本管部および取付管接合部の補修材は、施工後9年経過しているが、樹脂の剥離、摩耗等見られず良好な状態を保持していて当初の補修目的を十分維持している。
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7) | 四国地区 @ TVカメラ調査内容
A 調査結果 TVカメラ調査により、13スパン24箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の光硬化工法による本管部および取付管接合部の補修材は施工後9年経過しているが、樹脂の剥離、摩耗等見られず良好な状態を保持して当初の補修目的を十分維持している。
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8) | 九州地区 @ TVカメラ調査内容
A 調査結果 TVカメラ調査により、13スパン19箇所の施工箇所の調査結果は、下記の表に示す通り、FRP内面補修の熱硬化工法による本管部および取付管接合部の補修材は、施工後9年経過しているが、樹脂の剥離、摩耗等見られず良好な状態を保持して当初の補修目的を十分維持している。
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1) | 浸入水および木根侵入について ・原 因 浸入水および木根侵入の原因は既設管きょ面と補修材に施工時、付着物の除去、管拡径圧力不足・浸入水の湧水等により、間隙が発生して起因したものと推測されます。 ・対 策 施工「技能士」を対象とした諸研修会に於いて、トラブル事例報告として、KYK活動を実施し、「施工マニュアル」の遵守および現在、浸入水のある箇所での施工には、水膨潤性樹脂を使用した研修を行いトラブル防止対策をより徹底させて行きます。 |
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2) | 取付管ライニングの不良(ねじれ、部分座屈)箇所について
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